Prusa MMU3:キットと組み立て済み、対応プリンター、追加品の実際のコスト
Prusa MMU3は、現行のOriginal Prusaプリンター向けの公式マルチマテリアルユニットです。自分のプリンターに追加する前に、2つの疑問に答える必要があります。どのパッケージが自分のプリンターに正確に合うのか、そしてユニット本体以外に何を予算に入れる必要があるのかです。このページでは、プリンター別のバリエーション、Prusaが公開しているキットと組み立て済みの手順、マルチマテリアル給送の総費用を構成する追加品を整理します。価格や在庫は扱いません。
結論
自分のプリンターに合ったMMU3パッケージを選んでください。Prusaは必要な部品が同梱されているとしています。MK3S+、MK3.5、MK4/S、MK3.9/S用のパッケージとCORE One用の手順はそれぞれ異なり、プリンター間で移設するには専用の変換部品が必要です。Prusaのサポートハブではキットと組み立て済みを区別していますが、組み立て時間は示していません。パッケージ一式、必要な変換部品、追加の消耗品は個別に予算を立ててください。組み合わせるファームウェアのバージョンも確認し、プロジェクトは自分の組み合わせに正確に対応したプロファイルで再スライスしてください。
プリンター機種ごとに1つのMMU3パッケージ
MMU3は、どのOriginal Prusaにもボルト留めできる汎用アドオンではありません。Prusaのナレッジベースによると、MK3S+用、MK3.5用、MK4/SおよびMK3.9/S用のMMU3パッケージと、CORE One用のバージョンがあります。取り付けにはエクストルーダーの改造が必要で、その内容がPrusa MK4SのNextruderとMK3S+やMK3.5のエクストルーダーとで異なるため、各パッケージにはその機種に必要なすべての部品が含まれています。
Prusaの指示は明快です。必ず自分のプリンターに合った正しいMMU3キットを入手してください。違いは印刷部品だけではありません。ケーブルは、MK3S+で使われるEinsyまたはRamboボードと、CORE One、MK4/S、MK3.5で使われるxBuddyボードとで異なります。パッケージに同梱されるホットエンドのPTFEチューブも、対象のエクストルーダー専用です。
実際には、2機種のPrusaプリンターで迷っていて最初からマルチマテリアルを予定しているなら、先に本体を選び、それに合ったMMU3パッケージを選んでください。ある機種用に購入したパッケージは、追加部品なしでは別の機種に移せません。
キットか組み立て済みか:Prusaが公開している手順
PrusaのMMU3サポートハブにはいくつかの組み立てガイドがあり、その構成から必要な作業量が分かります。汎用の「MMU3 Assembly」ガイドはMK3S+、MK3.5、MK3.9/S、MK4/S、CORE Oneを対象とした18章構成で、難易度は「難しい」です。これが自分で組み立てるフルキットです。
これと並行して、Prusaは組み立て済みの手順も用意しています。ガイド「Original Prusa MK4S with MMU3 (assembled bundle)」は5章構成で難易度は「中程度」とされ、組み立て済みで出荷されるプリンターとMMU3のバンドルを対象としています。CORE One向けには、6章構成の「MMU3 for CORE One (Assembled)」と9章構成の「MMU3 for CORE One (Kit)」の2つのガイドがあり、どちらも難易度は「中程度」です。ハブの一覧には、各手順でプリンター側に何の作業が残るかは記載されていません。選ぶ前に、自分の機種のガイドを開き、エクストルーダー、バッファー、配線の手順に関する章を確認してください。
自分のプリンター用のガイドを比較してください。汎用キットのガイドは18章構成で難易度「難しい」、前述の2つの組み立て済み手順は5章と6章構成で難易度「中程度」です。CORE Oneのキットも9章構成で「中程度」のため、キットという言葉だけで難易度は判断できません。これらのページに組み立て時間は記載されていません。選ぶ前に、該当ガイドで残る作業を確認してください。ほかの方式についてはマルチカラー購入ガイドを参照してください。
対応プリンターと例外的なケース
Prusaのナレッジベースによると、MMU3はCORE OneとCORE One+、MK3.9/S、MK4/S、MK3S+、MK3.5/Sに対応しており、Prusaのテストチームによって検証済みです。Prusa CORE Oneの場合は、フルキットを入手するか、MMU3のMK4S版から変換します。
CORE One Lは特殊なケースです。ナレッジベースでは「コミュニティMod」としてMMU3対応と記載され、専用のアップグレード記事があり、その行には表のほかの組み合わせと同じテスト・検証済みのチェックマークが付いています。サポートハブでは、この機種のほとんどのユーザーにとってINDXが第一のマルチマテリアルの選択肢であり、MMU3はコミュニティがサポートする定番の代替手段であるとしています。この機種で選ぶ前に、コミュニティサポートで納得できるかどうか判断してください。
古い機種には注意が必要です。+なしのMK3Sでは組み合わせは可能ですが、パッケージにはMK3S+向けに設計されたエクストルーダー部品が含まれており、PrusaはMMU3を取り付ける前にMK3S+へのアップグレードを推奨しています。初代MK3については、エクストルーダーのハードウェアが旧式で、ファームウェアも最適化されていないとしています。MK2.5Sでは、電源コネクターが異なるためMMU3の配線ハーネスに互換性がなく、モーター電圧がMK3/S/+と異なる(12 対 24 V)ためファームウェアも最適化されておらず、Prusaはこの構成を公式に対応しているとはみなしていません。MK2.5でも同様にハーネスは非対応で、ファームウェアも最適化されていません。
ファームウェア:組み合わせが必要なバージョン
MMU3は独自のファームウェア(バージョン3.0.0以降)で動作し、MMU2Sとの下位互換性もあります。Prusaが強調しているのは、MMUファームウェアには対応するプリンターファームウェアが必要であり、問題を防ぐために両方を互換性のある最新バージョンに更新すべきだという点です。
2026年10月20日に確認した表では、MMUファームウェア3.0.3の場合、MK3S+はプリンターファームウェア3.14.1、MK3.5/SとMK4/SおよびMK3.9/Sは6.0.0~6.4の範囲のバージョン、CORE One/+は6.3.3~6.4が必要です。CORE One Lはこの行に記載がありません。MMUファームウェア3.0.4の場合、MK3.5/S、MK4/SおよびMK3.9/S、CORE One/+、CORE One Lがプリンターファームウェア6.5.3とともに記載されており、この行にはMK3S+のバージョンは記載されていません。
これらのバージョンは時間とともに変わるため、数値を覚えるのではなく、取り付け時に表を確認するのが実用的なルールです。Prusaはまた、MMU用に改造したエクストルーダーではフィラメントセンサーの動作が異なると注意しています。ユニットを取り付けずにプリンターを使う予定なら、Prusaはセンサーを無効にすることを推奨しており、MK3.5またはMK4ではメニューでエクストルーダーの種類をRegularとMMUの間で切り替えられます。
MMU2Sからのアップグレードとプリンター間の移設
すでにMMU2Sを持っている場合、状況は2つに分かれます。MK3S+では、ファームウェア3.0.0以降のMMU2Sは引き続き対応しているため、そのまま使い続けられます。MK3.5、MK3.9/S、MK4/Sでは、MMU2Sは非対応ですが、Prusaは専用の部品リストを使ったMMU3へのアップグレード方法を公開しています。サポートハブには3章構成で難易度「中程度」のガイド「MMU2S to MMU3 Upgrade」があります。
MMU3をあるプリンターから別のプリンターに移す場合も部品が必要です。MK3S+からMK4/Sへの移行には、専用のエクストルーダー部品に加え、最新版のバッファーカセットまたは継手が必要です。MK4SからCORE Oneへの移行には、CORE Oneが別バージョンのバッファーを使用するため、長さの異なるPTFEチューブとバッファー固定具が必要です。Prusaはどちらの変換についても3章構成のガイドを用意しています。
MMU2S付きMK3S+からMMU3付きMK3.5への移行のような二重アップグレードの場合、Prusaは、まずMMUを取り外し、プリンターを単一材料機としてアップグレードしてテストし、その後でMMUをアップグレードして新規インストールを行うことを強く推奨しています。この手順により、2つの作業にまたがる不具合を同時に追いかけるのではなく、問題を切り分けられます。
総費用:ユニット以外にかかるもの
まず、自分のプリンター用MMU3パッケージの内容から確認しましょう。Prusaは、MK3S+用、MK3.5用、MK4/SまたはMK3.9/S用の各パッケージに必要な部品が含まれているとしています。バッファー、ケーブル、PTFEチューブを3つの追加購入品として自動的に計上しないでください。一方、プリンター間の変換では、別のケーブル、別の長さのチューブ、バッファー固定具、印刷部品が必要になる場合があります。予備のPTFE給送チューブは別の予算項目で、手元に置いておくことを選んだ交換用消耗品です。各項目の価格を調べる前に、パッケージの正確な内容と変換専用の部品リストを確認してください。
ハードウェア以外にも、複数の材料で造形するには複数のスプールを同時にセットすることになるため、適切なスプールホルダーと、材料によっては乾燥と防湿保管が必要です。Prusaはユニットの定期的なメンテナンスも推奨しており、これはお金ではなく時間のコストですが、それでも考慮に入れるべきです。
構成の価格を見積もるには、導入予算ツールに、購入が必要ならプリンター本体、対応するMMU3パッケージ、必要な変換部品、さらに追加のスプールと機器を入力してください。構成を比較する際は、同じ予算カテゴリーと各販売内容の正確な中身を使ってください。
スライサープロファイルとG-code:造形前に互換性を確認
マルチマテリアル給送はハードウェアだけでは終わりません。Prusaのナレッジベースによると、MK3S+またはMK3.5上のMMU3は、旧MMU2Sのスライサープロファイルおよび G-codeと下位互換性がありますが、MK3とMMU2の組み合わせのプロファイルとは互換性がありません。一方、CORE OneまたはMK4上のMMU3は、MMU2、MMU2S、さらにはMK3S+やMK3.5と組み合わせたMMU3のものであっても、旧プロファイルやG-codeとは一切互換性がありません。
Prusaは、CORE OneまたはMK4と組み合わせたMMU3で互換性のないG-codeファイルを使うと、造形の失敗やプリンターの損傷につながるおそれがあると警告しています。実際には、既存のファイルを再利用せず、PrusaSlicerで新しい組み合わせに正確に対応したプロファイルを使って古いプロジェクトを再スライスしてください。
サポートハブには、マルチマテリアルのスライスに関する記事、サンプルG-code、MMU3専用のコミュニティフォーラムへのリンクがあります。これらのリソースと公式の印刷用パーツが、独自の改造を行う前の、ドキュメントで示された出発点です。

Prusa Research Original Prusa MK4S
250 × 210 × 220 mm
オープンソース設計で、Nextruderエクストルーダー、360°のパーツ冷却を備え、パーツとプリントプロファイルのエコシステムはPrusa Researchによって徹底的にドキュメント化されています。
筐体は標準では開放型のままです。通常のABSやASAを使う場合は、エンクロージャーとフィルターを別売りのアドオンとして検討しておくとよいでしょう。
仕様と販売店出典と限界
- MMU3の互換性 | Prusaナレッジベース Prusa Prusa Prusa
- Original Prusa MMU3 | Prusaナレッジベース Prusa Prusa Prusa
当サイトはメーカーとコミュニティの資料を整理したもので、これらの製品を自分たちで実測したわけではありません。お使いの機種の取扱説明書が、一般的なガイダンスより優先されます。
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